今回は、写真から見て頂きます。
患者様は、黒くなっているところの虫歯を取ってセラミック治療を希望で来院されました。
ただ、今回患者様の希望されたセラミック治療ではなく自費のコンポジットレジン(CR)治療の選択にしました。
最大の理由は、この歯は永久歯ではなく乳歯だった事です。
このように稀ではありますが、成人していても乳歯が残っている方がいます。
本当は5番目の永久歯が生えてこなくてはいけない所ですが、5番目の永久歯が先天的に欠損している方は、上の写真の患者様のように乳歯が残っていることになります。
乳歯は、永久歯に比べて歯の厚みや根っこの長さなど、色んな事が永久歯の半分くらいしかありません。
今回も、セラミック治療をするには乳歯では歯の厚みなどの問題があるため、削る量が少なくて済むコンポジットレジン(CR)治療を選択しています。
虫歯を取りきったところの写真です。
黒く見えているところは、虫歯になった跡で、全て削り取ってしまう必要のない部分です。
乳歯と言う事もあり、あまり深く削りすぎてしまうと、歯の中の神経と交通してしまう恐れがあった為、あえて黒い部分は残して、虫歯の除去は終了しました。
コンポジットレジン(CR)治療が終了したところです。
真ん中の写真で、黒かった部分も目立たないくらいには白く治療する事が出来ました。
今後、この乳歯が永久歯と同じくらいの寿命があるとは考えにくいですが、可能な限り自分の歯で食事を摂って頂きたいと思っております。