今回は、自家歯牙移植を行った症例を紹介します。
歯牙移植とは、自分自身の必要のない歯(主に親知らず)を、歯を失った場所に移植する方法です。
条件としては、
・親知らずなど不必要な歯がなくてはならない
・移植する歯の根が複雑な形態をしていないこと
・移植する場所の大きさと適合すること
・移植する歯が歯周病にかかっていないこと 等が挙げられます。
条件を満たせば、ブリッジのように健康な歯を削る必要もなく、保険適応となることもあるため、利点が多い処置といえます。
しかし、予後が不安定であるという欠点もあります。
今回のケースは、左下の奥歯がう蝕の進行により保存不可能のため、左上の親知らずを移植しました。
これが移植する親知らずです。
移植後は前方の歯とワイヤーで固定し、約3週間ほど安静を保ちます。
今後の経過についてはまた紹介していきたいと思います。